SLS(粉末焼結方式)3Dプリンターおすすめ一覧
SLS(粉末焼結方式)のプロセスとは
SLS方式の造形機では、造形物を作る際にどんな 工程が必要なのでしょうか。工程は大きく7つの工程に分かれます。
- CADソフトを用いて造形データを作成する。
- 粉末樹脂材料をセットし、造形開始する。
- 粉末の樹脂材料を敷き詰めて、造形部分にレーザーで照射し焼結する(溶融して凝固させる)。
- 1層目が焼結したら、その上にまた粉末樹脂材料を敷き詰めレーザーで焼結する。
- 造形終了したら、高温であるため温度が冷めるまで冷却させる。
- 冷却後、粉末の中から造形物を取り出す。
- 表面に粉末がついているため、ブラスターをかけて処理を行い、完成。
以下動画がSLSの製造プロセス理解するにあたりとてもわかりやすいので、参考にしてみてください。SLS(粉末焼結)方式の3Dプリンターを発売している 3d Systems社が作成している動画です。(英語です)
SLS(粉末焼結方式)の特徴(メリット・デメリット)
SLS(粉末焼結方式)方式の特徴(メリットとデメリット)をご紹介します。
メリット①:高強度である
高強度な造形物を作ることができます。レーザーなどにより粉末材料を溶融させて造形物を作り上げていきますが、熱エネルギーにより溶融された材料は高密度で硬化するため、出来上がった造形物は高強度な特性を有します。
メリット②:サポート材が不要
光造形や熱溶融造形ではサポート材が必要ですが、粉末焼結方式のプリンターは周りの粉末が材料形状を保持するサポートの役割を果たし、サポート材が不要であります。
デメリット①:表面が荒く出来上がる
できあがり時の造形物は表面が粗い荒い状態で出来上がります。表面仕上げが求められる場合は、研磨を行い表面をキレイにしてあげる必要があります。
デメリット②:取り出しに時間がかかる
光造形やFDMでは造形が終わるとすぐ造形物を取り出すことができますが、SLSでは造形物がかなり高い熱を持つため、造形物が反らないよう、冷却してから取り出す必要があります。通常冷却には数時間から48時間程度を要します。
SLS(粉末焼結方式)3Dプリンター一覧
SLS(粉末焼結方式)3Dプリンターにどんな種類があるか以下に示します。